2015/1/28:お酒にかかわるコラム
お酒と猫(2)
2回目の今回は、猫と関わりの深いリキュールについてお話ししたいと思います。
☆シャルトリューとベネディクティン
フランスのリキュールに「シャルトリューズ」と「ベネディクティン」というものがあります。どちらも修道院で造られ、古くからエリクサー(万能薬)として親しまれてきたリキュールです。(詳しくはこちら→シャルトリューズとベネディクティン)
猫に詳しい方ならピンときたかもしれませんが、「シャルトリュー」と「ベネディクティン」という猫の品種があります。
「シャルトリュー」は、フランス原産の青みがかった銀灰色の短毛種の猫で、「ロシアンブルー」、「コラット」と並び「ブルー(銀灰色)の御三家」と称されています。この「シャルトリュー」の長毛種が「ベネディクティン」と呼ばれています。
シャルトリューの起源については、「シャルトリュー派の修道士が北アフリカから船で連れ帰ってきた猫の子孫である」、「シリア出身の猫の子孫である」、「十字軍の時代に欧州に持ち込まれた猫の子孫である」、「フランスのカルトゥジオ修道士が生み出したシャルトリューズという名のリキュールにある」、「18世紀前半のスペインの羊毛の名にある」など、様々な言い伝えがありますが、実は明らかになっていないようです。
いずれにせよ。リキュールも猫も「フランスの宝」であることは間違いないようです。
☆デュボネ
デュボネは、赤ワインにキナの皮を漬け込み、樽で熟成させて製造される混成酒です。アペリティフ(食前酒)として飲まれることが多いですが、ストレートやオン・ザ・ロックの他、カクテルの材料として使われることもあります。
『猫のアペリティフ』としてフランスでは有名だそうで、日本でも「猫印機那葡萄酒(ネコじるし・キナ・ブドウ酒)」という名前で、明治時代から輸入されていたそうです。
瓶にあしらわれた猫は、創業者・デュボネ氏のペットの猫だと言われ、1840年代の創業当初からずっと猫がトレードマークだったようです。
もうひとつ「猫とリキュール」でご紹介しようと思ったアイテムがあるのですがこれは次回にしたいと思います。以上「猫とリキュール」でした。