2015/11/16:お酒にかかわるコラム
フルーツとシャンパンのカクテル(その2)
今回はこの巨匠のカクテルから。
☆LEONARDO(レオナルド)あるいはROSSINI(ロッシーニ)
シャンパン(スパークリング・ワインでも可)…6/10
苺ジュース…4/10
このカクテル経緯については 横浜の「Bar Marceau」の北条マスターが詳しくご紹介されているのでそちらをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/catmananfa/e/6defc47deeeb7cbee018ad3a8254249e
レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonardo da Vinci)1452年-1519年
言わずと知れた名実ともに最大の画家。ミケランジェロ、ラファエロと並ぶ盛期ルネサンスの三大巨匠の一人。画業の他、彫刻家、建築家、科学者としても名を馳せる万能人であった。卓越した遠近法の技術も然ることながら、完璧主義者であったレオナルド自身が考案した技法の『スフマート(ぼかし技法)』を用いた作品は、以降の画家に多大な影響を与えた。
etc.
ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Antonio Rossini)1792年-1868年
イタリアの作曲家。美食家としても知られる。生涯に39のオペラを作曲、イタリア・オペラの作曲家の中で最も人気のある作曲家だった。ただし、実質の作曲活動期間は20年間に満たない。絶頂期には、1年間に3~4曲のペースで大作を仕上げていた。人生の半ばに相当する37歳の時に大作『ウィリアム・テル』を作曲した後はオペラの作曲はせず、サロン風の歌曲やピアノ曲、宗教作品を中心に作曲を行っていた。
代表作『ウィリアム・テル』序曲、『セビリャの理髪師』etc.
☆BOTTICELLI(ボッティチェリ)
シャンパン(スパークリング・ワインでも可)…2/3
ザクロ・ジュース…1/3
このカクテルは、西麻布の「バー・オレンジ(現在、閉店中)」中山 憲昭氏の命名です。
詳しくはこちら→http://www.orange-tokyo.com/cocktail/botticelli.html
サンドロ・ボッティチェリ( Sandro Botticelli)1445年-1510年
15世紀後半の初期ルネサンスで最も業績を残したフィレンツェ派を代表する画家。明確な輪郭線と、繊細かつ優美で洗練された線描手法を用いて、大らかな人文主義的傾向の強い作品を手がけ、権力者のメディチ家から高い信用を得てフィレンツェで第一線の画家として活躍。1481年ローマに呼ばれシスティーナ礼拝堂の壁画制作に携わる。同年代には春(ラ・プリマベーラ)やヴィーナスの誕生など異教的な神話を題材にした傑作を残すが、晩年はサヴォナローラの宗教的影響を強く受け、硬質的で神経質な表現へと作風が一変。生涯独身をとおし、最晩年は孤独のうちに死去。享年65歳。
代表作
etc.
☆RAFFAELLO(ラファエロ)
シャンパン(スパークリング・ワインでも可)…2/3
マスカット・ジュース…1/3
このカクテルは、青山にある「バー・ラジオ」の命名だそうです。
ラファエロ・サンツィオ (Raffaello Sanzio)1483年-1520年
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶ盛期ルネサンスの三大巨匠の一人。聖母の画家としての異名を持つ。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロとはやや歳が離れているため、この二人や師ペルジーノから多くを学ぶことで、盛期ルネサンスの集大成とも呼べる絵画作品の傑作を数々描いている。25歳から死去する37歳まで、教皇ユリウス2世からローマに呼ばれ、ヴァチカンの宮廷画家として栄華を極めた。近代からはその調和に富んだ古典的様式から、古典主義絵画(西欧アカデミズム)の祖として見なされた。
代表作
etc.
☆CARAVAGGIO(カラヴァッジョ)
シャンパン(スパークリング・ワインでも可)…2/3
マンゴー・ジュース…1/3
このカクテルは、青山にある「バー・ラジオ」の命名だそうです。
カラヴァッジョ(Caravaggio)1573年-1610年
イタリアバロック絵画最大の巨匠(本名はミケランジェロ・メリージ Michelangelo Merisi)。しかしその強烈すぎた写実的表現は品位に欠けるとして非難を浴びることも多々あった。35歳の時に喧嘩で一人の男と決闘、相手を刺し殺しローマから逃亡。殺人犯として追われる身となったが、逃亡先のマルタ共和国で『洗礼者聖ヨハネの斬首』を描き、これが認められ教皇より免罪される。しかし一年も経たずして再度決闘し投獄される。一度は脱走を試みるも、数日後に逮捕、同作品の目前で斬首刑を宣告される。享年38歳。
代表作
etc.
☆FRANGELICO(フランジェリコ)
シャンパン(スパークリング・ワインでも可)…2/3
洋梨ジュース…1/3
このカクテルは、青山にある「バー・ラジオ」の命名だそうです。
フラ・アンジェリコ(Fra Angelico )1387年-1455年
15世紀初頭より活躍したフィレンツェ派を代表する大画家。≪フラ・アンジェリコ(天使のような画僧)≫が彼の名として呼ばれるようになった(本名はグイード・ディ・ピエトロ)。ドミニコ会士であったフラ・アンジェリコの作品は、宗教的主題に限られている。ゴシック的である豪華で優美な表現に加え、鮮やかな色彩による敬虔で高潔な人体の三次元的描写による独自の画風を確立した。
代表作
etc.
『ラファエロ』と『フランジェリコ』以外は、「Bar Atrium en」「Bar Caelum」の両店で、季節に応じてお楽しみいただけます。
参考サイト:サルヴァスタイル美術館→http://www.salvastyle.com/
2回にわたりご紹介した以外でも、超定番の『ミモザ』(シャンパン(スパークリング・ワインでも可)とオレンジ・ジュース)や『ミモザ』のオレンジ・ジュースをグレープフルーツ・ジュースに変えた『ホワイト・ミモザ』は通年でお楽しみいただけます。