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2015/12/21:お酒にかかわるコラム

水割りだって侮れません!

皆さんは、ウィスキーの「水割り」にどのような印象をお持ちですか?

堀江淳さんの『メモリーグラス』にある「水割りをください…涙の数だけ♪」みたいな「昭和」な感じですか?
クラブやスナックで出される、味も香りもあまりないお酒のイメージでしょうか?
確かに「ハイボール」と比べても「水割り」はちょっとマイナーなイメージはありますね。

しかし、「水割り」だって侮れませんよ。
ウィスキーに加水をするという意味では、「トゥワイス・アップ(ウィスキーのストレートに同量の水を入れる)」や「ハーフ・ロック(ウィスキーのロックに同量の水を入れる)」、さらにはt解けた氷で徐々に加水されていく「ロック」でさえも大きな意味では「水割り」の一種だと言えなくはありません。
今回は、Barならではの「水割り」をご紹介したいと思います。

1.ウィスキー・フロート

Whisky-float
まず氷を入れたグラスに水だけを注ぎ、その上からゆっくりとウィスキーを注ぎ、アルコールの比重の軽さを利用してグラスの上部にウィスキーを浮かせる飲み方です。この飲み方は、ウィスキーを上手に浮かせられるかがキモとなりますが、上手に浮かせられると、「ストレート」と「ロック」と「水割り」が順番に楽しめるという優れものです。

2.ステアでの「水割り」

Tomatin-warter
通常「水割り」は、氷を入れたグラスにウィスキーと水を注ぎますが、この作り方は、「ミキシング・グラス」という冷やしながら混ぜるためにだけ使うグラスの中で、水とウィスキーを冷やしながら混ぜ、できた「水割り」だけをグラスに注ぎます。この飲み方は、「ミキシング・グラス」で混ぜる際に、「空気」も一緒に混ぜ込むことでまろやかさが増すので、割水を少なめにすることができます。また。氷が解けて薄くなっていくことも防げます。ただ、時間経過と共に冷たさはなくなっていきますが…

以前、もっと「空気」を混ぜ込んだらさらに美味しくなるのでは?と、シェーカーに氷とウィスキーと水を入れ、振ってみたことがあるのですが、味がバラバラになってしまって、全く美味しくありませんでした。キンキンには冷えるんですが…。「水割り」はステアぐらいの混ぜ方がポテンシャルを引き出す限界なのかもしれませんね。

 

以上が、Barならではのカクテルとしての「水割り」です。ちょっとした技術が必要なので、ご家庭でも…というわけにはいきませんが、是非、試してみてください。
必ず「水割り」に対する認識が変わります。

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