世界の五大ウィスキー(5)|新橋の酒物語をお届けする、シュヴァーン公式サイト

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2014/11/30:お酒にかかわるコラム

世界の五大ウィスキー(5)

いよいよ五大ウィスキーの最後となりました。ジャパニーズ・ウィスキーについてお話しいたします。ジャパニーズ・ウィスキーは、基本的にはスコッチ・ウィスキーを踏襲しています。特徴もスコッチ・ウィスキーに近いものがありますし、造られるウィスキーも「モルト・ウィスキー」、「グレーン・ウィスキー」、「ブレンデッド・ジャパニーズ・ウィスキー」の3タイプです。ただ、スコッチ・ウィスキーよりもスモーキーは抑えられ、穏やかな香味と、まろやかな風味のバランスがよい、日本人好みの味わいになっています。

モルト・ウィスキー
●原   料
麦芽、ピート(泥炭)で燻した麦芽を使うことが多い。
●蒸 溜 法
単式蒸溜器で2回、
●熟   成
内側を焦がしたミズナラ材の樽で熟成、最近はオーク樽を使うことも多くなってきた。
●特   徴
ミズナラ樽を使うことにより、若い原酒はココナッツに似た香りを帯びる。
長期熟成期間を経て伽羅(キャラ)、白檀(ビャクダン)のような芳香へと 変化する。
●代 表 銘 柄
山崎白州余市、etc.

Japanese-Malt

グレーン・ウィスキー
●原   料
麦芽、小麦、トウモロコシなどの穀物
●蒸 溜 法
連続式蒸溜機、
●熟   成
主に、古樽で短めの熟成。
●特   徴
ウィスキーとしての個性は弱いが、原料由来の甘さがある。
●代 表 銘 柄
ニッカ・カフェグレーン、etc. 製品化されているものは少ない。

Japanese-Grain

ブレンデッド・ジャパニーズ・ウィスキー
●原   料
熟成させたモルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーをブレンド
●熟   成
一番熟成年数の若いモルト・ウィスキーの年数を熟成年数とする。
●特   徴
同一もしくは同系列の会社の複数の蒸溜所のウィスキー原酒で作られていることが多く、強烈な個性は出にくいが、まろやかなコクに独自性がある。
●代 表 銘 柄
サントリー角瓶ブラック・ニッカスーパー・ニッカ、etc.

Japanese-Blend

以上が、ジャパニーズ・ウィスキーの簡単な説明です。
ニッカウィスキーの創始者、竹鶴政孝が、自社の蒸溜所の他に、サントリーの「山崎蒸溜所」の建設に尽力したことは、ご存知の方も多いと思います。しかし、竹鶴政孝が関与した蒸溜所が他にもあることをご存知ですか?
それは長野県にある「マルス蒸溜所」(本坊酒造)です。
スコットランド留学から帰国した竹鶴政孝は、その成果である実習報告書、いわゆる「竹鶴ノート」を、当時の上司であった岩井喜一郎氏に渡します。
1945年、本坊酒造の顧問へと就任した岩井氏は、1960年からウィスキー部門の計画を任され、「竹鶴ノート」をもとに、山梨でのウィスキー蒸溜所設計と指導に携わり、本格的なウィスキー造りを始めます。その後、販売不振のため一時撤退を余儀なくされましたが、1985年、長野県の駒ケ岳に「マルス蒸溜所」を新設する際に当時のポットスチルが移設され、現在に至ります。

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